Amazon.co.jpアソシエイト  bk1.co.jp


更新履歴 2004年1〜3月
2004年1〜3月のサイトの更新の記録、及び管理人の周辺など。
下に行くほど古い記録になっています

2004年3月30日
 異形トップにNetsky新型亜種Netsky.Qに関するウィルス対策情報を追加。
 日本・中国などで蔓延してるそうです。ネットワークのセキュリティ設定を高めにしとけば、実行する前にワーニングメッセージで訊いてくれるんで、その段階でキャンセルすれば防げるんですけどね。

 久方ぶりに横溝正史生誕百周年ページを更新。うおお、もう今度の週末が「犬神家の一族」放映じゃないかっ。

2004年3月25日
 執筆陣リスト朝松健氏の項に、暫定避難公式サイトへのリンクを追加。
 サーバがクラッシュしたとかで、元々の公式サイトURLでは繋がらなくなってるそうです。復旧まで、当分避難先で運営とのこと。

2004年3月18日
 更新履歴最新ページ(つまりここ→)に、bk1のランキングボードを貼ってみる。
 日常雑記をこっちに書かなくなったので、寂しくなるような気がして――って、でもこれ貼ると派手だなあ;
 しかし文芸・ミステリ・ホラー・SFと文庫のランキングを貼ったのは、ここで「異形」の新刊や「異形」執筆陣の新作を見つけるかも、というのを期待したもので。ウィークリーランキング10位までだから、どの程度使えるかはまだ検討の余地ありですが。
 ところでこのランキングボード、各書籍情報のリンク先がbk1.jp(ブリーダープログラム用ブランチサイト)になってるので、うかつにクリックすると、その本が即座に買い物かごに入ってしまう、という難点も。もしうっかりクリックしてしまったら、買い物かごの中身をまめにチェックして、いらないのは削除して下さい。  いやここで買ってくれるとワタクシ的にはいいんですけども、ここでクリックしてみるのって、ちょっとだけ情報見たいという時の方が多いでしょう。その点、リンクに選択できるようにして欲しいところではあります。
 しかもこのbk1.jp、「異形コレクション」で検索かけても掛かってこないし! bk1本体とはまた独立した、別系統のサーチエンジンなんでしょうかね?

 それにしてもNETSKY君の勢いは未だ衰えず。今日はkinokuniya.comとdionのメールデーモンからウィルスアラートのメールが届きましたぜ。このサイトの連作先として公表してるアドレスじゃない所にですが。
 しかしどうして、検出したのがNETSKYだって分かってるのにFROMのとこにあるアドレスにそのままアラートを返すかなあ。アドレス詐称するワームだってのは分かってるでしょうに。発信した当人でないのは承知の上で、そこからメルアドを知っていそうな人々に向けてひたすら「頼むからウィルスチェックしてくれー!」と啓蒙してもらうことを期待しているんだろか。
 こんなんで感染者の自覚に繋がるか、非常に怪しいものとは思うけども、とりあえず再度アナウンスはしておきます。
 ウィンドウズ環境をお使いの皆様、念のためでももう一編ウィルスチェックはしといて下さい。無料で出来るシマンテックのオンライン・セキュリティチェックはこちらから

2004年3月12日
 新刊「黒い遊園地(仮)」暫定データページ更新。書名修正とISBN番号情報、Amazonと光文社サイトのページへのリンク追加。(ただしまだリンク先のページはできてませんが)
 書店系サイト等の四月新刊情報には軒並みこの名前で出てますので公式発表されたと思しいですが、発売まではとりあえず(仮)付きにしておきます。
 そうか、黒いのか。ちっ、前のタイトルだったら、「燃焼系燃焼系 アミノ遊園地」と――

2004年3月9日
 トップのウィルス対策依頼を修正。Netskyウィルスについての記述とシマンテック・セキュリティチェックへのリンクを追加。
 拡張子偽装した添付ファイルを実行させるだけ、という単純な構造ながら感染報告がなかなか止みませんな、Netsky君。
 タイトルも本文も英語なので(しかも本文は一行のみ)日本国内でこれだけ感染報告が続くのが不思議な気がしますが、今やメールアドレスの収集とスパム発送は言語圏を選ばずワールドワイドに行われちゃってるということでしょうかね。

2004年3月5日
 第29巻「闇の遊園地(仮)」暫定データページを設置。
 いいけど、この巻のタイトルはどうなるんでしょ。(仮)がつくのは珍しくないけど、データソースのそれぞれで仮題が違うというのは。曰く「夜の遊園地(仮)」、また他所では「黒い遊園地(仮)」。
 ――まあイメージとして、だいたいその辺ということで。

2004年3月3日
 英語コンテンツを置いてみる。(中国語検索でたどりつく方というのもいくらかいるもので)
 巻タイトルは適当に訳をつけたが、データや感想文まで英訳するのは面倒なので、エキサイト翻訳へのリンクを張った。
 後は各人の自助努力に任せるということで。(投げている? むむ;)

2004年3月2日
 1月の更新履歴を切り出し。

 つい魔が差して、はてなダイアリーを開設。
 こことどう使い分けていくかは未定。しばらく茂作もとい模索することになるであろう。
 はてなダイアリーってよそさまのとこでコメント書くと、自分の日記ページにリンクになるのね。とりあえずプロフィル代わりくらいのつもりで置こうと思ったのだが、こちらのサイトと直接関係ないことをあちらに置くことになると思う――ということは、割とどーでもいいことからはてな行きってことか。ダジャレとかおやぢギャグとか寒いネタとか。素朴な疑問とかトリビアとか猫ネタとか。えーと。

2004年2月26日
余計な物想い
 北朝鮮を巡る6カ国協議が続いているとのニュースを聞く。米朝双方の関係者による直接交渉も始まったとか。
 それはちょっと置くとして、米朝会談と聞くと「米朝が誰と会談するちうのや」と思うのは、私だけか?

私だけではなかったらしい。よかったよかった。

2004年2月25日
余計な思いつき
 'heterotrimer'という単語に「異性愛者の動物美容師」を連想した私は、ちょっと偏っているかしら。ほんとは分子構造の「ヘテロ(異質)三量体」だよ。

2004年2月24日
 出来心で、掲示板を開いてみる。
 世界に出したい日本語短編小説を語る掲示板
 「秘神界」英訳の動きや、イタリアの幻想短編アンソロジー「Alia」の登場を知ってずっと考えていたのですが、要は、「この作品は翻訳して諸外国に紹介したいぞ」という日本語小説を語る場所です。
 異形収録作品からでもよし、それ以外でもよし。ただし翻訳や確認作業の労力という障壁を考え、ここでは対象を短編小説に限定しておきます。当初は幻想小説やSFに限定しようかとも思いましたが、あんまりジャンルに囚われすぎないほうがいいかと思いまして。  書き込み・閲覧がほとんどなくなるようなら折を見て閉じます。人の出入りの具合を見て決めるつもりではありますが、基本的に短期限定と言うことでよろしく。ログは当面保存しますが、参加者の希望を聞いた上で流れた後も保存・公開するかどうか決める予定です。
 皆様の愛着のある日本語短編小説について、あるいは様々な言語への翻訳・出版の可能性について、ご意見をいただければ幸いです。

2004年2月22日
余計な近況
 東京現代美術館まで球体関節人形展(映画「イノセンス」公開記念、押井守監修)を見に行く。地下鉄駅からしばらく歩くが、これでもかと表示板が出ていたので迷うことはない。ずっとこまこました下町の街並みが続いた後に、突然巨大なガラス張りの建物が出現するのでちょっと驚く。
 展示の内容は、以前東京国立近代美術館工芸館に見に行った「今日の人形芸術」展と重複する物も多かったが(あるいは七月あたりだったかに東急東横店で見た人形作家展示会とか)今回は背景や小道具などにも随分こだわりが見られる。
 全体として、淫靡、歪つさ、神々しさ、奇怪さ、痛々しさ等々倒錯のインパクトを狙ったものが多いようだった。(ベルメールの影?)ところでこの球体関節というやつ、関節の球体自体が表に出ている方がよりエロティックに思えるのが妙な感じ。滑らかな曲線の「裂け目」にエロティックな記号を見取ってしまうからか。
 異形の肢体を眺めるうちに、衛生博覧会とか見せ物小屋ってこんなんだったのかな、などとも思う。だけどずっと見続けていると、そういう「異形」にもだんだん馴染んでいくような気がするのが余計に奇妙。だいたい観客と人形を合わせても「五体満足」なヒトガタの数よりも、どこか欠け失せ変形し別のパーツを着けた者の方が圧倒的に多いので、「五体満足ってなんだっけ」という気になってくる。在るべき物をなくした姿ではなく、異国の見知らぬ種族のお友達というか。
 でもそういう馴染み方って、作者の意図ではないような気も。

 何をも為さぬ躰なら、いかなる形に在るのもまた佳いものか。歩く足も掴む手も無く、羽が在っても飛ぶ力はなく、ぱっくり開いた裂け目から体内の虚ろを晒しても。

 ところで企画の元になった映画「イノセンス」、大変に惹かれはするが、映画館には行かないと思う。私には近年の押井作品は、あの陰鬱さに反応し過ぎて後味が悪いのだ。いずれビデオあたりで見るだろうけど、暗闇の大画面スクリーンで対峙する自信はない。実を言うと、ネットで最初に予告編ムービーを見たときしばらくくらくらしたのだった。その後人形展の会場やTVCMなどで何度も見て、最近はだいぶ慣れてきたけど、長時間となるとやはり不安である。
 「攻殻機動隊」も、インパクトは認めるけど、実はあの重さに馴染めなかったりしたのだ。これは私が原作の根底にあったドライな逞しさ・明るさを愛しているせいかもしれないが。(ご存知ない方々のための注:映画では原作のストーリーをなぞりながら、独自のより陰鬱で重たいテーマに読み替えて描いていて、主人公の雰囲気などはだいぶ違う。原作の主人公は、タフながらももっと軽やかなキャラクターに描かれてますな。このためラストの台詞なども、同じ言葉でも印象は随分違っている感じ)

 母親の胎から生まれた肉の躰の人間だって、「ほんとは何のために生きてるのか」なぞ分からない。日々ゆるゆると旧い自己を失ってくことに変わりはないんじゃないか?

2004年2月21日
余計な日常
 マダム猫の耳の治療に再度獣医へ。
 毎回ほとんど一瞬で振り出されたにも関わらず、点耳薬は効いていたらしい。耳の奥に細菌の様子はほとんどなくなってるとのこと。
 獣医さんに入念に耳掃除をしてもらい(マダムはちょっと――いくらか――いや随分、暴れたが;)あとは残りの薬を使い切るだけ使ってみて、酷く痒がる様子がなければ終了、とのこと。
 で、耳掃除の仕上げに脱脂綿で塗った薬があったのだが、なんか嗅いだことのあるような芳香が。
「このお薬、なんですか?」
「殺菌性のオイルなんですが。ティートゥリーの」
 ああなるほど、そういや以前そういうローション(ヒト用)を試したことがあった。
 帰宅するとマダム猫は脱兎の如く隅っこへ逃げ込んだが、彼女の走った後にはほんのりティートゥリーの香が残るのだった。
 ルームフレグランス用アロマ猫。ヒトにはちょっと嬉しいけど、本猫はあんまり幸せではなさそうなのだった。

2004年2月18日
余計な日常
 帰宅途中の道路沿いに大手ファミレスのチェーン店があるのだが、ウィンドウ越しに見えた店内は珍しくガラガラだった。時刻は七時半過ぎ、普段ならほとんどの席が埋まっている頃合いなのだが。
 これは、みんなとっととおうち帰って、サッカー見てるんだなっと。
 そんな夜でも地下鉄の入り口前には、居酒屋のビラを配ってるにーちゃんがいた。労働力の使い方としては何か間違ってるよなあ、気の毒に。

 で、帰宅して片づけ物などしながらテレビの中継を聞いていたのだが。(真面目に見ると疲れそうだと思ったのだ。どうやらその通りだったらしい)そろそろ終わりかな、と何の気なしに画面を見たら、気の抜けたような転がり方をしたボールがゴールに入るところだった。
 え。あんなんで得点?; いいんかい。いいんか。
 まあサッカーって実は地味で泥臭い(ところもある)スポーツだったのね、と再認したことである。いつもいつも華麗なテクニックの結果としてゴールがあるわけじゃないわな。
 ともあれオマーン戦勝利おめでとう。色々問題はあるかもしれないけど、とりあえず。

2004年2月13日
余計な思いつき
 興奮の余りまるでお猿のように騒ぎ立てる子供らなど見ると、そういやあ向田邦子のドラマにそんなのがあったなと思う。ましらの如く。
 「ロード・オブ・ザ・リング」最終作、とうとう明日封切りだそうですね。
 あの穿ったCMのお陰か、タイトルを聞くたびに余計なことを考えます。
  「陛下……ちょっとはしゃんとなさいませんか。ずーっとでれでれだらけたまんまで……」――王の弛緩
  やんごとなき方のための果物となれば、特別な果樹園で特別の世話によって育てられ、特別な注意の元に運ばれるのだ。紀伊国屋の荷など比べものにはならない。――王の蜜柑
  「きゃー! な、何をなさいます王様っ! お、お手がお尻にっ!」――王の痴漢
  江戸時代、滋賀県八日市市大森町に存在した一万石余の小藩――近江大森藩
                 なに、駄洒落ネタはちょっと久しぶりだなっと。

2004年2月9日
余計な日常
 マダム猫が耳を痒がって掻きむしるので、治療することになった。
 獣医さんによると痒みの原因は耳垢にいる細菌とのこと。猫は耳道が長いものだそうで、奥にいる細菌を退治するには、目薬のように点耳薬を入れ、外から揉んで行き渡らせて、その後出てきた分を軽く拭き取るのである。
 んで、薬を出すから毎日やってね、ということになったのだが。これが、嫌がる。薬が冷たいせいもあるだろうが、うまく耳に入っても激しく頭を振って飛ばしてしまう。
 仕方がないのでしっかり躰を抑えつけ、すぐ振り飛ばさないように頭もホールドし、すかさず揉みほぐし過程へ持っていく。
 と。マダム猫は観念したように固まったまま、「んぎぎやぁぉおおお〜〜〜ぅぅ」とばかりに鳴いたのだった。まさしく絞り出すような声で。
 そ、そんな、恨みがましそうな声出すなよう……;
 さすがに申し訳なくて、そこそこで揉み工程拭き工程を切り上げたところ、力が緩んだとみるやマダムは「このやろ!」と手首に噛みついてきた。
 あーいーよ。いーからとりあえず噛んで鬱憤晴らしな、と思っていたら、すぐに放し、今噛んだところをしゃぷしゃぷ懸命に舐めてくる。いや、ヒトは猫に傷舐められても身繕いにも治療にもならないと思うけどよ。まあお気持ちだけはありがたく。
 ほんとに猫も年を経ると、妙に人がましくって哀れを誘われることだ。
 しかしこの調子で毎日治療するんかな、と思うと…………むー、何か工夫はしてみるかな; あうう。

2004年2月7日
余計な日常
 友人達と大皿料理をつつく会。小さいが美味いと評判のお店を聞いたので、折角だから種類を堪能するために大食らいの頭数を集めていくことにしたのだった。
 声を掛けた面子の選択は真に正しかったが、五人でワイン五本を空け料理七品を平らげるとは、正しく大食らいでありすぎたかもしれない。まあ、折角の料理を残すよりはずっといいのだが。
 しかし出席者のうち三人はその後自宅で更にワイン二本を空けたという。
 やはり持つべき物はエンゲル係数の高い友だ。美味しい店で色々試そうと思ったら、食い道楽と山分けに限るのである。割り勘負けには気を付けなきゃいけないが。
 ちなみに私は月に一回二回なら充分対応できる程度の局所的大食らいなのだった。ま、一生に食べられる量など限られてるのだから、折角のごはんはおいしく楽しく食べられるのがいいね。

2004年2月6日
余計な日常
 あぶく銭が入る。
 あっという間に使い切る。(まあ買い物かごには常に何か購入予備軍が入っているのだが)

2004年2月4日
 更に思い立って、「俳優」の感想その2を追加。ちなみにトップページからの直リンクは張ってません。
 実はその他にも色々誤字訂正などをまとめて行う。あうう;

余計な物思い
 イラクへの陸自本隊出発のニュースを見る。
 こういう時に振られる日の丸って、ほんとにやなもんですね。あのデザインには何も罪はないのに。

    「あのなかで、無事帰って来られるのは誰かしら?」

 むかーし読んだ本にあったこんな台詞を思い出す。勿論、全員無事で、かつ派遣先で誰も殺さずに済むことを願っているけど、そうなると本気で信じている人間は、この国全体でも十何人もいないんじゃなかろうか。
 そういう悲観が事態を余計悪くするのだ、という声もありましょうが。「国連の承認なしの軍隊派遣」なんて、しないで済むならその方が遙かにいいのは確か。どう言い繕おうと、どっちがならず者なんだかという連中の片棒担いでるわけだし、炊き出し要員だって人手が足りなくなりゃ、鉄砲玉に使われる可能性あり。
 大体こんなに急いで送っちゃっていいのか小泉君。そうこうしてる間にジョージ君は「やっぱ間違いでした〜」とか言って自国軍を引っ込めちゃうかもしらんぞ。(ジョージ君本人はともかく、側近や後任の大統領がそうする可能性はなお増大中)
 そうなった時、自衛隊員達はとっとと帰って来られるのか。「復興支援」という旗印を掲げた手前、そんなことが許されるのか。そうなった頃には既にJapan Armyも日本人全体もイラク人の憎悪の的になってたりはしないのか。
 折角行くからにはこれを機にイラクと誼を通じられないか、米英の方針と違っても、とも思うけど、小泉君一派の意図としてはそれじゃまずいのだろう。
 しかし「日米安保」なるもののためというけど、米国政府がほんとにこの日本政府の選択をありがたがってるかどうかも大いに疑問だ。今の日本国民の不安や苛立ちや憤懣を理解してる可能性だって、ほとんどないだろうな。

2004年2月3日
 思い立って、NIFTY-SERVE時代の過去ログから「グランドホテル」の感想を切り出してページ作成。
 といっても、お気に入り作品のリストくらいの物だけど。ここでは各論は別発言にしてたんですな。元は先にあった他の方の発言を引用して書いた部分もあるので、ちょっと扱いに苦慮するところですが。
 元発言について興味をお持ちの方は、@niftyのIDをお持ちの場合はこちらから当時の会議室ログを入手できます。
(#しかし実は異形ネタバレ会議室は三回開催したのに、三回目の分のログはこのデータライブラリに登録されてないのだった。シスオペ交代のどさくさで消えたかなんか。個人的には持ってる筈だからいいんだが……)

2004年2月2日
 12月の更新履歴を切り出し。
 西澤保彦氏の公式サイトの閉鎖に伴い、執筆陣リストから削除。

2004年1月29日
 異形トップのウィルス対策のお願いを修正。Mydoomウィルスについての情報を追加し、MSBLastについての注意を縮小、SOBIGについては削除しました。
 いや実は私の身近でも蔓延しまして。ウィルスチェックは入れてても、27日日中の段階ではまだ対策が間に合わなかったんですね。
 素性の知れない添付ファイルを実行しなきゃいいだけらしいんですが、ちょっとしたタイトル等の体裁のせいか、なんだろうと思ってクリックしちゃうケースもまだ結構あるようです。皆様お気をつけ下さい。

2004年1月25日
 執筆陣リスト西澤保彦氏の項に、新設のファンサイト・非公式版を追加。公式サイトは今月末までとのことなので、閉鎖後にこのリンク集からも削除の予定。
 さてブックリスト用の紹介文を書くかね。

余計なもの思い
 陸自のイラク入り関連のニュースを見ながらつらつら考える。
 諸外国の反応についての報道によると、米国メディアにとっては陸自("Japan Army"だそうだ)その物よりも、それを追う日本メディアの方が驚きらしい。隊員を遙かに上回る数のメディア関係者がイラク入りしているとか。
 イラク派兵について、他にもやりようはあったろうに、という気はまだずっとしているが。どうしても行かせるよりしょうがないものなら、このメディアの動きはむしろ歓迎すべき有意義な事じゃなかろうか。
 ま実際の復興作業にとっては、日本のマスコミなんて足手まといなだけの人種かもしれないけど。だけどかつて、中東の一国について、日本人がこれほど関心を持ったことがあっただろうか。それにメディア関係者は、現地に滞在中イラク国民と直接関わり合うわけだし、宿も取れば車や電源や水・食料、日用雑貨等々を手配しなきゃならない。運転手やガイドも雇うのである。不景気で衰えたとは言えまだレートの良いジャパンマネーを落とし、現地の状況を世界に晒すとなれば(まあ勝手なバイアスはかかるとしても)、これは軍隊のする土木工事なんかより、よほどイラク庶民のためになるんじゃないか?
 しかも命令されて行く自衛官と違って、ジャーナリストはより自分の意志で行くのである。(ほんとは会社の命令でかもしらんけど、そこで拒否して左遷されるとか、馘首されて転職する自由だってあるわけだ)
 もしかするとこの日本メディアの野次馬ぶりのせいで、米国にとってあんまりありがたくない事態も起こるかも知れないが。そういう「リスク」も承知の上で、米国は日本に「軍隊を出せ」と言うべきだったと思うよ。
 それに日本の動きを「まるでポップ・スター扱い」と笑い物にしてるけども、実は米国国内にだってイラクの現地情報には需要があると思う。例えば米軍兵士の身内や友人にとっては。「きっと大丈夫だ」と思いながら日々を送ってても、知ってる人が派遣されてる街がニュースに出たら、直接関係ない話題でもやっぱり見てしまうもの。米国国内メディアは政府への遠慮から自主規制してるという話だし、残された家族は、藁をもつかむ気持ちで海外メディアをザッピングしてたりしないかね。
 確かに日本の報道は過熱気味だけど、今だってオランダ軍兵士の関係者がサマワの状況を知りたくて日本メディアのサイトをチェック、なんてことがありそうな気がするな。

2004年1月19日
余計な日常
 最近どうも都心が騒がしいと思ったら、あれね、イラク派兵。
 報道陣か抗議行動かは分からないけど(両方か)、お役所の近くで活動することが多いらしい。
 で、ほんとに行っちゃうんだなー、自衛隊。
 志気をくじくことこの上ないのは分かってるけど、やっぱり「頑張って行ってこい!」と送り出す気にはなれないや。
 だって正直言って思っちゃうもん。嫌になったら逃げ帰ってきていいんだよ、って。臆病者でいいよ、変な英雄志願よりも。テロリストに殺されたり、テロリストと市民と友軍と区別できずに撃ち殺したり、どうにもできずに自ら死を選んだりするよりは。(米軍でも増えてるそうですな)
 いや本気で「イラクの皆様のお役に立ちたい!」と思ってる隊員もいるだろうけどね。それなら何で武器持って要塞造って行くか、って矛盾はあるし。同じ土地での同様の仕事に、丸腰で行ってるNGOだっている。もしもほんとにイラクでお役に立ちたい意欲があるなら、そっちに加わった方がいい。
 大体、自衛隊の行動方針を最終的に握ってるのは、あの小泉君なんだし。ちょっと想像してみても、自分の命とか良心とか幸福とかいったものを、自衛隊官僚のみならず、小泉君一派に預ける気に、なります?
 ならなかったとしたら、逃げてもいい、と思う。もしもそうする自衛隊員がいたとして、誰が彼を責められようか。
 臆病者でも役立たずでも、心身共に健康で帰ってくる方がいいわい。二階級特進の英雄になるよりはるかに。

 加えて、素朴な疑問。
 それだけの人数の自衛隊が出た後、もし日本国内で地震などの大きい災害があったら、復旧活動の手は足りるんだろうか? もしそうなったら、イラク他各国への派遣部隊も呼び戻すのか?
 いやなに、札幌の雪祭りの雪像制作が、イラク派兵のせいで手薄になっちゃった、という報道もありましたからね。
(*後日付記:札幌の雪祭りは、派兵時期が年明けにずれ込んだせいで例年通り自衛隊員が雪像制作に参加したとのこと。でも↑を書いた時点では、日本国内のテロへの対策と復旧に自衛隊が必要というのは考えてなかったなー。警備そのものは警察の仕事とはいえ)

2004年1月17日
余計な日常
 遅ればせながら祝・京極夏彦氏直木賞受賞。
 さてとっとと受賞作を読まなければ。(どうせすぐノベルズにと思いつつ結局買ってある)その前に前の巻を読むべきか。(発売時に買った。ちゃんと読了してない)
 いや読めば相当面白いのは分かってんですけど、ハードカバーは通勤本にしにくいもので。

2004年1月14日
 「アジアン怪綺」感想文アップ。
 記念日アップを目指したのに、翌日にずれ込んでしまったのにはちょっと忸怩たるものがある。
 ところで実は冒頭を「新しく見積もっても室町時代以前の作で、巴旦杏の粉を砂糖・卵白と練って造った器に塗り重ねた物」とかいうのとどっちにしようか迷ったことは内緒だ。マジパン古漆器。

2004年1月13日
余計な日常
 新しい通勤用バッグの購入を思い立ち、帰りにショッピングモールへ寄る。
 先週、バッグの割引セールを見かけながら、所用を済ませて戻ったら目当てのバッグがなくなっていた店を覗いたところ、先週買おうと思ったバッグがちゃんとあって、しかも五割引だったのが七割引になっていた!
 おお。これはまるで、人外の力が「もうちょっと待ってれば、もっと安くなるからね」と、買うのを押し止めたようではないか!(ないない。)
 神も哀れと思し召したのであろうか。でも神の手の存在は信じても、神の慈悲はこれっぽっちも信じてない私が言っても、まるで説得力のないことである。
 はずみで他の店でも小物など購入し、上機嫌で帰宅する。
 その後、夕食の支度に電子レンジを使ったらブレーカーが三回落ちたが、夕食はちゃんと美味しかった。
 なべてこともなし。

2004年1月7日
 竹本健治氏のサイトが移転されたとのことで、執筆陣リストのリンクを修正。
 また、西澤保彦氏の公式サイトが今月いっぱいで閉鎖されるとのことです。(詳細は日記参照のこと)同サイトのファン掲示板は、希望される方がいらしたら引き継がれるかもしれないとのことですので、その時は改めて掲示板管理人さんにリンクについてお問い合わせする予定です。

2004年1月4日
 あけましておめでとうございます。
 拙ないサイトではございますが、本年もよろしくお願い致します。
 「アジアン怪綺」感想文遅れてますが、気長に待っていただけますと幸甚でございます。あうう。

 あ、11月の更新履歴を切り出しました。

余計な日常
 大きな声では言えないけれど。
 ってーか、分かってる人には自明かもしれませんな。今を時めく女子十二楽坊のことなんですけどね。
 いや私も好きですよ、CDはまだ買ってないけど、元々ラカトシュとかタブラトゥーラなど弦楽アンサンブルづいてる人間だし。(全部知っている方はお分かりでしょうが、ラカトシュ・アンサンブルとタブラトゥーラと女子十二楽坊は楽器構成が相似なんですな。――あ、ラカトシュ・アンサンブルは管楽器なしでピアノか;)
 なんですけどね。あれって、コンサート会場で聞くもんじゃないんじゃ、と思いましたよ。
 要するに正月に聴きに行ったわけです。彼女達のコンサートじゃなくて、某テレビ番組の企画コンサートへのゲスト出演なのですが。
 アーティスト本人達のせいではなく、あれは多分企画か会場の都合だろうとは思うけれども。アコースティックな魅力という演奏じゃ全然なかったのです。マイク使うのはまあ仕方ないにせよ、ほかの出演者の演奏に比べてもがんがんに膨らませ過ぎで。私の席が三階だったせいもありましょうが、割れる寸前、ハウリング起こしかけてんじゃ、ってほどの音でした。しかもバックには、楽器の音をかき消しかねないくらいのリズムマシン(もしくは単なるカラオケか?)入れてて。
 そのせいで、ほとんど生演奏の意味はないんじゃ、という響きになってたのでした。もしかして実際録音に合わせて振りをしてるだけじゃないかと思ったくらい。(まあ三階席だったからね)
 清楚な美人達が演奏してるところを生で見たい、というのが目当てならそれもよろしい。あのくらいの音じゃないと三階席最後部まで迫力を伝えられない、と考えた戦略だったのかもしれない。でもCDやテレビで聴いたあの繊細で美しい音を求めて来た観客達は、随分失望したんじゃないでしょうかね。まあファーストコンサートの会場が武道館という時点で、もうそういう期待しちゃいけなかったかもしれないけど。
 演目の中に、日本人女性バイオリニストを加えて「新古典主義」(モーツァルトの交響曲第40番、ベートーヴェンの“運命”、ロッシーニ「セビリャの理髪師」のメドレー)を弾く、というのがあったのだけど、ここでバイオリニスト嬢が持ち出したのはサイレントバイオリンだったのでした。実際そんな物でもなければ太刀打ちできない音だったんでしょうが、とはいえこれは、無理なポップス化をしすぎた音への痛烈な皮肉でもありましょう。

#某バイオリニスト嬢が「琵琶って日本の楽器だと思ってました」なぞと言ったのには、ちょっと握り拳震えたけれどもとりあえず許そう。「耳なし芳一」や正倉院の収蔵品等が有名すぎるのかもしれんし。私は偶々知ってたけど、プロのクラシック畑の人でもリュートやウードという楽器を知らない場合もあるんだろうし。ぐるるるるるる。

 そんなわけで生女子十二楽坊は大変不満が残る結果でしたが、コンサート全体としては良しと思っているのでした。
 なんでって、その後に出たゴンチチが大変に良かったので。生だと一層いいすね。コンサート行ってみよかなっと。
 他に、弦楽アンサンブルとピアノでやったモリコーネ「海の上のピアニスト」、サティ「Je Te Veux」なども良かったのです。お手軽と言われるのを覚悟で告白すると、私はモリコーネのこの手の曲には涙腺が緩むのです。
 それともう一つ恥ずかしながら。私はサティにこういうタイトルの曲があるのは知ってたけど、あの曲がそうだとはこれまで知らなかったのでした。何度も聴いてたけど(たいていの人はそうだと思う。CMなんかでも使われてます)シュトラウスあたりだろうかと思ってましたよ。
 「Je Te Veux」は三匹の子豚です。そんなわきゃーない。    しかしてこのネタが分かる人間は一体どれだけいるんだろう。むむ。


★最新の更新履歴
★更新履歴一覧
サイト管理人への連絡はアンケート付きご意見/ご感想送信フォームから

「異形」トップへ
bk1.co.jp