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更新履歴 2003年4月〜6月
2003年4月〜6月のサイトの更新の記録、及び管理人の周辺など。
下に行くほど古い記録になっています

2003年6月27日
 「夏のグランドホテル」感想アップ。あうー、言いたいことが多くて大変。言葉が多すぎて泳いでるような。
 冒頭のネタは、色々ひねくりましたが結局ボツ。
「明治の始め、開国まもない日本から米国に旅立った二人の娘、夏乃とお照。やがて夏乃は異国の地でフランス人青年シャルル・グランと恋仲になり――」なんてえのも考えましたが、今一。
 まあ何か思いついたら、この辺にでも書くかも。

2003年6月26日
余計な日常
 ほぼ日刊イトイ新聞の「フランコさんのイタリア通信」で知った衝撃の事実。
 カダフィ大佐ってサッカー選手の息子がいるのか! しかもペルージャ入ったって!
 これは、「パパはリビアで大佐をしているのよ、意味はないけど」なんて呑気に言ってる場合じゃない!
――いや、だからって何がどうなるというもでもないんですけども。(ちなみにお名前はミッフィじゃなくてアル・サアディ氏とのこと――それでも語呂は合うが)

2003年6月20日
 「夏のグランドホテル」は既に読了し、ぱらぱらめくって再読しながら感想文を考えているところなのだった。
 うーーーーーん。困ったねーーー。
 ぐだぐだ考えている間に、つい余計な作業にも手を伸ばしたりして。というわけでまだうろ覚えの暫定版

2003年6月18日
余計な日常
 春風亭柳昇死去の報を聞く。
 うつろなきもち。

 まあお年もお年でしたから、随分前から私も覚悟はしてた筈なんだけど。でもお元気なうちにもう一度、生で聞きたいものだなあと思っていたのに。
 ぼやぼやしてると、これだ。

 あの世に福などあるものか、と、ついひねたことを思ってしまう私だが。どうか柳昇師匠が安らかでおられますように。

2003年6月15日
余計な日常
 渋谷駅で掲示をみかけてずっと気になっていた、たばこと塩の博物館「現代根付展 手のひらの中の芸術品 〜高円宮コレクションを中心に〜」を見に行く。
 うわあい、楽しい楽しい。小さいながらも、むしろ小ささを生かした意匠を凝らしてある造形群なのだった。こりゃあ昔ながらの由緒正しい「グリコのおまけ」、近年の食玩の祖ともいうべきものですな。勿論、展示されている品は、素材が象牙や鹿角だったり黒檀、黄楊、あるいは漆だったりもするし、その上に螺鈿とか金線や翡翠、珊瑚等々の象嵌なんて手法も使ってるので、食玩みたいにお気軽に入手できるものじゃないのだが。それでも見ていると、「なんかこれ欲しい……」と感じさせる、強い誘惑の力を放つ品がごろごろあるのだった。(とか)
 こういう楽しさが、日本国内で忘れられてた時代があるなんざ勿体ない。もしかすると最近は、携帯ストラップの登場によって復権しつつあるのかもしれないけど。
 こんな展示が100円で見られるあたり、ここはなかなか侮れない博物館である。渋谷の人混みを抜けて行くから、辿り着くまでがちょいと大変だけどね。
 ……あ。図版買いそびれた……;

2003年6月11日
 「夏のグランドホテル」発売。首尾良く入手したので、データをアップしました。や、神保町まで行っちゃったぜ。
 今回の喜びは何と言っても森青花氏の初参加。待ってたんですよう。いや実は私、「紅と蒼の恐怖」収録の「砲丸のひと」が非常に好きで。(でもこの本、Amazonでもbk1でも「森青花」での著書検索では出ない。何故だ、収録作品リストにはちゃんと載ってるのに)
 もうお一方の初登場、夢野まりあ氏はAV女優さんですね。先の「グランドホテル」でも写真物語「運命の花」を収録してましたので、舞台の趣向に合わせての写真企画でしょうか。
 夢野氏はサイトもお持ちのようですが、直リンクは許可取ってからにしたいので(でも管理者連絡先アドレスとか見あたらない……;)とりあえず執筆陣リストにはAmazonとbk1の出演作品検索を貼っておきます。なんて便利なネット通販。bk1で検索すると写真集が出てきます。

 ……と、アップし終えて安心していたら、誤植の御指摘が。しかも人名。もしかして暫定版の早い時期からずっと間違えていたかしら。うわあああ恥ずかしい;;;;
 というわけで直しました。どうもありがとう、ちょろこ君

 今気がついた。「夏のグランドホテル」なんて言葉から、一体何を捻れるというのだ……?
 い、いや。こんなところでへこたれてはいけないわっ! 「オイディプス症候群」だってなんとかしたじゃないの! …………うーん、うーん、うーん、ええと……;;

2003年6月10日
 楽天ブックスJBOOKSにも「夏のグランドホテル」のページを確認。
 そろそろ見本が出来てきているとのことです。週末までには店頭にならぶことでしょう。
 うあー、残り十数人分のラインナップを知りたい〜!(じたじた) 情報提供お待ちしております。

2003年6月5日
 Amazon.co.jpにも「夏のグランドホテル」のページができましたね。やはり来週末の発売か。

余計な物思い
 NHK教育テレビの「ブルーナの絵本〜ミッフィーとおともだち」に、ふと気付いたこと。
 「うさこちゃん」ミッフィーは、犬のスナッフィーを飼っているらしいのだが。ウサギに飼われて悔しくないのか、スナッフィー。それともミッフィーは「もの言うウサギ」だから特別なのか?
 そういや北村薫氏も「謎物語」で、ミッキー・マウスとプルートについて同じようなことを書いていた。メルヘンの世界には不思議がいっぱい。

2003年6月4日
余計な日常
 ネット上各方面で話題の、「蓮」CGを見る。
 いや、一瞬凍りましたけど。でもしばらく見ていると「ああなるほど」って感じかなあ。
 見る前に散々色々聞いていたせいか。それとも、あれに似たものは実生活にだってあるよな、と思っちゃったせいか。抉れた傷の瘡蓋が剥けかけたとこ、とか、並んだ吹き出物、とか。
 だって見た目にも乾いた感じだし。静止画像だし。これが蜂の巣動画、とかだったら分からないけど。
 でも一番の理由はやっぱりあれかな、女体に憧れを抱きすぎてなかったってこと。や、女体は嫌いでもないんですけど(<ヲイ;)お肌もナマモノだけに、荒れることだってありますからね。
 過大な幻想は早めに現実に挫かれておいたほうがいいよな、と思うことです。色々と。
#随分昔になだいなだ氏か誰かのエッセイで読んだ、女好き故に産婦人科医になった男性の誤算「俺が見たいのは健康な女性器だ!」という話を思いだした。

2003年6月2日
 4月の更新履歴を切り出し。
 ネット書店一番乗りか、e-Shopping! Books「夏のグランドホテル」のページができていたので、暫定情報に追加。これでISBNコードと価格も出ています。ちっ、やっぱり800円じゃ収まらなかったか;

2003年5月31日
余計な日常
 マダム猫を連れて近所の動物病院へ行った。
 毎年一回のワクチン接種のためだが、この病院にかかるのは初めてなのでちょっと緊張する。あらかじめ電話でワクチン接種料と初診料を問い合わせ、ぼったくりなどはないらしい、と見当をつけてから行くことにしたのだが。
 土曜日の獣医なんて混むに決まってるが、と思いつつ、起きてみると天気は土砂降りであった。それに怯み、開院から三十分ほど遅れていくと、既にお待ちリストには二十人(頭)近く並んでいた。数人の獣医師を抱える大病院だったのだ。
 お陰で評判が悪くないことはよーく分かったけど、患畜の大半は犬さん。犬の治療の評判がいいらしい。
 お陰で一度に大量の犬を見てしまった。ラブラドール・レトリバー、ビアデッド・コリー(にしちゃレトリバーより大きかったが、血が混じってるのかな?)からチワワまで。
 しかし、チワワってばちいさー! こぼれそうな涙目ならずとも、猫よりよっぽど細くてか弱そうな。ほんとに犬か君ら。いや、スコティッシュ・フォールドが「猫ではなくスコという謎の生き物」であるように、チワワも「犬ではなくてチワワという謎の生き物」なのだろう、既に。
 さて、一時間半ほど待合室に陣取り、キャリーバッグの隅に頭突っ込んだままのマダムを宥めた末、診察室呼ばれた。まず体重を量ると、五キロの大台を越えたまま。(猫食シニアにしたのに、アンタってば……;)既往症の話などして、あと耳の前がかぶれていたのでそれを看てもらう。どうも耳の中かどこかを痒がり、自分で引っ掻いていたらしい。元々彼女は脂性で、耳の中が汚くなりやすいのだ。(耳毛も出てるしな)
 先生は慣れた手つきで耳掃除をしてくれたが、マダムは不機嫌この上ないご様子。情けない悲鳴を上げ、キャリーバッグに潜り込もうとじたじたするところを、襟首だけ出させてワクチン接種を済ませたのだった。
 その後、若猫用も合わせての蚤駆除薬と、耳用の塗り薬を貰って帰ったが、お陰でマダム猫は引き続き警戒態勢である。さて、どうやって捕まえて薬を塗ろう?;

2003年5月29日
余計な物思い
 今年の日本推理作家協会賞のラインナップを見て、つらつら考えた。
 「石の中の蜘蛛」と石巻の熊くらい違う。
 「マレー鉄道の謎」とカレー食堂の裸像くらい違う。
 「幻影の蔵」と限定オクラくらい違う。
 …………キレ悪いな。ここ数日考えてたにしては……ううううう。

2003年5月28日
余計な日常
 夕食のために納豆を買った。
 それがなんだと言われるかも知れないが、実は私が自分で納豆を買うのは恐らく十数年ぶりくらいなのだ。別に嫌いではない、出されれば普通に食べるが、特に欲しくもならない、という位置づけだったもので。
 それをなんで珍しく買ったかというと、特に理由があったわけでもない。
 ただ後になって思えば、爽やかな初夏の風のせいかな、と。
 韜晦しているわけではなく、初夏の風は私の中で納豆の記憶に繋がっているのだった。
 私の経歴をご存じの一部の方はおわかりだろうが、昔学生の頃、丘の上に立つ校舎の下に納豆工場があったのだ。そこから吹き上げる風は、午前中は香ばしい豆を煮る匂いだが、午後ともなるとあの発酵臭に変わる。不快と言えば不快だが、食物の臭いでもあるわけだし、人間は慣れるものだ。そんなわけでだんだん、「学生時代、風の心地よい午後の授業」→「納豆臭」という記憶のリンクが形成されたというわけ。
 しかし母校を巣立って幾星霜。何年も前にあの納豆工場も移転したと聞いた。校舎も建て替えて配置が変わり、今在学中の後輩達は、丘の下から吹き上げる風を嗅ぐことがあるかどうか。
 そのことを思うと、ついノスタルジイに捕まって、ぼんやりとした喪失感を味わうことだ。それはまるで森川久美「南京ロードに花吹雪」の最後のページのように。アカシア並木と納豆と一緒にするなよ、と言われるかも知れないが、そこはそれ。

2003年5月26日
 今日知った衝撃の事実。
 こんな単語で検索して、何故うちがトップに来る。(2003年5月26日現在)
 いや、原因の見当はついているから対策は講じたけど、どういうシステムやGoogle……;

 あ、「夏のグランドホテル」暫定情報ページは随時ちょっとずつ更新おります。
 まさかあんなかたまでおいでとは。世の中油断がならない。

2003年5月23日
余計な思いつき
「わあ、随分大きなミカンだなあ! なにこれ?」
「駄目だ駄目だ、そんなものは要らん! いいか、これを見たことも誰にも言っちゃいかんぞ!」
 ザボン無用。

「うーん、ずっと撮ってても何も変わらないなあ……意味あるの、こんなの?」
「いやそれが。その道のコレクターには、こういう映像もたまらない魅力でしてねえ」
 マニア垂涎・地蔵VTR。
                          いやその。
 ちなみにこんなのこんなのは、もうある。ちっ。

2003年5月22日
余計な物思い
 そっちこっちに出ている今年の本格ミステリ大賞についての情報を読んでいて、つらつら考えた。
 「オイディプス症候群」オイラックス今日買う分とおいでやす彰晃君くらい違う。(語呂が合っただけで別に意味はないです。念のため)
 「聯愁殺」と円周率は先週末と天中殺と乾布摩擦くらい違う。(「さつ」しか合ってないじゃないか)
 「GOTH」BOSSMOSDOSくらい違う。
 乙一と初市と尾道とおみ足くらい違う。でも「てー」はちょっと似てるかも。

 だんだんネタ帳と化していくなあ。もう何がなにやら。

2003年5月20日
 来月発売の新刊「夏のグランドホテル」について情報が漏れ聞こえはじめたので、暫定情報ページをアップ。この略称ヘッダはもうちょっとなんとかしたかったんだけど、色々考えてもぴんと来なかったので。後の巻で「夏休み」とか「夏至祭り」とかいうテーマが出てきたらどうしよ。(「夏王朝」とか)
 ところで牧野修氏の収録作は、タイトルからしてやっぱりメイドの話でしょうかね。密かにメイド萌えの方の反応が気になります。ゴスロリかな。ウランたんみたいなメイドさんだったりせんかいな。

2003年5月18日
余計な日常
 ネット関係の知己の方々とお会いして、飲み食いしながら馬鹿馬鹿しい話や有意義な話やどうでも良い話を色々とする。私はもっぱら「どうでもいい話」担当。
 おしゃべりの他にはゲームをして、私は手詰まりを「勝ち取」った。ああいう単純なルールの物ほど性格が出るような気がするなあ。あの手から読みとれる性格は……「捨て身の嫌がらせ」という底意地の悪さかしら、ううむ。
 その他には、友人に発破をかけられ、「そうかなるほど」と帰宅してから悪足掻きを試みる。きっかけが発破だけにあっという間に玉砕したのだが。(発破が良くなかったというわけではなく、本来人に発破かけて貰う前に自分で動くべきであった)
 まあ時には無理もしてみないと、人間って流されやすいもんだからね――って誰に向かって言っているのだろう。

2003年5月10日
余計な日常
 床についた腕の間に直立歩行する着衣の虫を見る。身の丈十数センチくらい。
 その後、世界の全てが理解可能であるかのような明晰感を覚える。
 まあ37.5℃くらいで得られる程度の視覚と明晰感だから随分お手軽な物であるが。
 そういうわけで風邪らしい。幸い呼吸器系の症状は全くないので、SARSということはないだろうが。
 しかし風邪を引き込むような原因がほとんど思いつかない。ここしばらく突然冷涼な気候に戻ったとはいえ平日の間はぴんしゃんしてたし、朝方だって、さーて二度寝から起きたら気合い入れて買い物行くか、と思っていたくらい。
 そういえば。金曜の夜には、買ったばかりの「解剖百科」を開いて眺めていたのだった。フィレンツェのラ・スペコーラ美術館が誇る蝋製人体模型コレクション写真集であるが、これ、作り物とは思えんくらい生々しい代物で。以前見た「人体の不思議」展の展示物もかくやという。うわあ、ほんとにこれプラスティネーションじゃないんかいな、と思っていたら、死体から型取りしてるとか。
 私はこの手の物は平気だと思ってたんだけど(本物の死体写真は流石に平気じゃないが、蝋製模型だし解剖学的な乾き物だし)血管系とかリンパとかの写真を見てるうちにさすがに寒くなってきましたね。あ、やばい、やっぱり夜中に一人で見るもんじゃなかったかなーっ、と……大変良い本で、入手できたことは僥倖だと思っているけれど、閲覧には気をつけた方が良いような。
 あ、もしもこれからお求めになりたい方がいらっしゃいましたら、首都圏近郊なら六本木ヒルズのヴィレッジヴァンガードにまだ平積みになってると思います。

2003年5月8日
余計な日常
 まだまだ続く痛恨の一撃。忘れていたが「文藝百物語」も二冊持っていたのだ。しかも角川ホラー文庫じゃなくて元本の四六のが二冊。げふげふ、ごほごほごほごほ。確か、ネット書店に注文しながら忘れていて、店頭で見つけたのを買っちゃったのだ。
 さて、どうしようこれ。物が物だけにご進物・ご贈答品に、ってわけにも。

 深夜、フジテレビの「お厚いのがお好き?」を、見るともなしに見る。提供・NISSAN、企画構成・小山薫堂という一連のみょーなシリーズの番組で、前番組「禁じられた遊び」ほどには執着していないのだが、それでも見てしまう。今回取り上げている本はサルトルの「存在と無」で、実存主義をテレビ局女子アナに例えて示している。何故女子アナ。
 それはともかく、番組中で白井晃演じる案内人が言うことには「存在と無」を読まずに過ごすなんて人生の25%は損をしているそうで、それは「まだ六本木ヒルズに行っていないようなもの」、いや「『オールスター水泳大会』を見ていながら、騎馬戦の『おっぱいポロリ』を見過ごすようなもの」だとか。
 読まなくても全然構わないような気がした。

2003年5月6日
 3月の更新履歴を切り出し。

2003年5月5日
余計な日常
 世の中ゴールデンウィークだそうで。でも今年は普通の三連休ですけどね。
 私はと言うと箱から本を出したり本を出したり本を出したり猫を撫でたりしておりました。地味な休日。
 そして痛恨の一撃。わあっ、「歯と爪」が二冊あるじゃないかっ! 当然両方とも未開封!!
 ……まだ未開封返金保証受け付けてるかなあ。でもそうだったとしても、この深い敗北感は。
 せめてもの心の慰めに、眠るルームメイツなぞ撫でこすることでありましたよ。何故に眉間に皺を寄せて眠るか君らは。アンニュイな気分に支配されてでもあるか。アンニュイと安寧はちょっと似てる。色んな意味で。

 最近のヒットCM、ジャパネットたかたの電子辞典。
 関東地方でしか放映していないだろうか。とりあえず私が把握してる所では、テレビ朝日でニュース・ステーションの間に流れる。
 板前修行中らしい青年が路地に座って何か読んでいる。訛のある中年女性の声でナレーションが入るので母からの手紙らしいと知れるが、内容は息子の国語上の勘違いを指摘したもの。「『若干』を『わかせん』と読みましたね。母は恥をかきました」などなど。そして、電子辞書を「買いなさい。必ず買いなさい」という。ついでに「『カッパの川流れ』とは、楽しそうに遊んでいる様子のことではありません」と。
 しかし笑いながらもはたと、自分もこういう恥ずかしい間違いをやらかしてないかと不安になることだ。気をつけよう気をつけよう。
 それで思い出した事。昔親戚の家で、当時中学生だった息子に、手紙か何かにあった「益々御鞭撻」を読ませてみた所、「えきえきごむちたち」と言ったそうな。まあ「鞭」を「むち」と読めただけ、中学生にしては天晴れかもしれない。

2003年5月1日
余計なもの想い
 ラムズフェルド国防長官がバクダッドで米軍兵士達を前に演説したというニュースを見る。「君達は偉大なことを成し遂げた。君達の名は歴史に刻まれるだろう」だそうだ。
 なるほどそうだろう、どんな意味で刻まれるかは別として。
 そしてこれに歓呼の声で応える米軍将兵。おい大丈夫か、と思わず心配になる。米国国内のテレビの前にいる一般庶民と違い、君らは現場で起こってることも知ってるだろうに。それともようやく国に帰れる、というのでやけくそなのか?
 しかし後日気が付いた。こう感じたと言えるのは、私が米軍の制圧圏内にいない人間だからだ。国家権力に仕えるとはこういうことか。

2003年4月30日
 執筆陣リスト久美沙織氏の自家製サイト(だそうだ)を追加。テディベアがいっぱいの可愛らしいサイトです。編みぐるみ熊の作り方解説も掲載されてます。

2003年4月29日
余計な日常
 ネット上の日記ページをずっと読んでいた方が亡くなられたとの知らせを目にする。
 最後の数回分の日記は近しい人々とネット上の読者に宛てた遺書で、私も数日前にそれを目にしてから、これはどこまで本気なのだ、と半信半疑だった。
 通夜と告別式の知らせが公開されていたので、お別れを言いにいこうか、とも考えた。ちょうど休みの日だし。確か喪服もあったはずだ、衣装箱の中から見つかるかどうか不安だけど――と。
 喪服はすぐに見つかったのだが、出して吊したところで、なんだか酷くさもしいことをしてるような気がして止めた。日記を愛読させて頂いてたとはいえ、一面識もないのだ。某イベントの会場でお見かけしたことがある程度で。それも後から得た情報で、あああのときいらしたあの方がそうだったのね、と知ったくらい。
 この方の日記の最近の分には、殊更に死への願いや現世の苦痛、迷いについて書かれていて、読んでいても痛々しいものだった。ただ私には、死ぬことがこの方にとって何かの救いになるとは少しも思えなかった。メールを送ってそう言ってやろうかと思ったこともあったが、結局送らなかった。面識もない癖に、いくらなんでもお節介で身勝手な言いぐさという気がしたので。それにこの方の周囲には親身に心配してくれるご家族やお友達もたくさん居られて、思い止まらせるために努力されている事は日記にも再三書かれていた。だから外野がしゃしゃり出ることはあるまい、と思っていたのだった。
 この知らせに色々考えることはあるのだが、長くなりそうなのでここに書くのは止めておく。
 告別式が行われたはずの2003年のみどりの日、東京周辺は爽やかな快晴であった。高層ビルを見上げたら「飛行機はどこだ」と言いたくなるくらい。

 そんなわけでたいした外出もせず、テレビをつけたまま片づけ物などしていたら、また六本木ヒルズの特集をやっていた。
 意外なことに、犬を連れて散歩に来る人が多いのだそうだ。へー。「何をするでもなく足がむく」人も結構いるらしい。
 そういやあ、来たからといって何も必ず横断とか縦走とかする必要はないんだった。青山や麻布あたり にお住まいの方にとっては、ぶらっと来るのに良いらしいです。毛利庭園なんか今の時期、ツツジや馬酔木が綺麗でしたしね。
 でもね「なんとなく」来るのに、「念のため」に財布に十数万とか四十万とか持ち歩くのは、やっぱりどうかと思うの!

2003年4月26日
余計な日常
 東京・ミュージアム「ぐるっとパス」なるもの購入し、東京国立近代美術館工芸館「今日の人形芸術―想念(おもい)の造形」展を見に行く。
 しかしここで、ぐるっとパスで入れるのは常設展だけであるのが判明し、やはり正価の800円を支払って入る。ちっ。完全に思うツボじゃねえか〜
 まあ最初に使用してから一ヶ月間有効だし、二箇所も行けば元が取れてしまうので無駄にはなるまい。スタンプラリーは一年間有効だそうだし。それにパンフに各博物館・美術館の展示予定情報なども出ていたので、活用はするだろう。
 あ、「今日の人形芸術」展は大変結構でした。ハンス・ベルメールか天野可淡、吉田良の人形写真集なら、贈って下さってもよくってよ。(←素直に欲しいと言え。しかし軒並み入手困難らしい)

2003年4月25日
余計な日常
 久しぶりに乙一氏の日記頁へ行ってみたら、「JOJO6部「ストーンオーシャン」終了を機に日記もやめる」とあって呆然。
 しかも過去の日記もほとんど消去されている。ご自身のパソコンにもデータを残していないとのこと。なんという潔い去り際。潔すぎ。
 リンクポリシーについて何も書かれていなかったので当サイトから直リンクはしていなかったのだが、この日記ページには「乙一FAN!」のリンクページから行けたのだ。うう、ほんとにもう日記書かないんかな。どっかにデータ残ってて刊行したりとかは。 ←著者本人の意図とは裏腹に、読者は往生際が悪いのである。

 出勤前の一時、改装してから巷で話題のNHK教育「日本語であそぼ!」を見る。
 おお。これは凄いわ。日本語教育効果、って感じは全然しないが、えらいポップだ。縦縞の白スーツに蝶ネクタイ姿で「風の又三郎」の「どっどどどどうど」に合わせて舞う(というか、まるで四股を踏むようであった)野村萬斎とか。ウクレレ弾いて歌うKONISHIKIとか。「寿限無」を唱える(名前の部分だけね)街の佃煮屋の老主人とか。ううむとりとめがない。でも見ちゃう。
 番組の内容にはあんまり関係ないが、ここではたと気が付いた。もしかして今時の若いもんのなかにはKONISHIKIが関取だったことを知らない人々もいるのか!?
 いや、そのうちそうなって何も不思議はないかもしれないが。だってあんまりにも多芸すぎるし。歌って踊ってウクレレ弾いて、「昔は相撲も取った」なんてことになるのだろうか。

 ふと思い立って、帰りがけに六本木ヒルズに行ってみる。本日グランドオープン、だそうなので。
 おしゃれな店が多いらしいが、ブランド品は愛でても所有欲は湧かないし、手頃に手元におけそうな物を見つけたとしても給料日前なので歯止めが掛かるのである。(はっ、カードって物もあるが……まあ、そこはそれ;)
 おお巨大な吹き抜けだ、なんだかわからない蜘蛛モニュメントだ(そうとしか見えない、パリ地下鉄の入り口みたいなの)、変なディスプレイのお店だ、などとすっかりお上りさん状態で見て回るが、すぐに建物の位置関係が分からなくなる。どうしてこんな高いところにあるのにB1Fなのや、とかね。手すり下に見える中庭に降りるのに、建物外周を取り巻く階段をぐるっと上り下りしなきゃならなかったり。(エレベーターなどあったのかもしれないが、気付かなかった)
 やはりここに遊びに行くには、かねて体調を整えて、内部の地図も入手の上こまめに現在位置をチェックしながら、歩きやすい靴と服装で出かけた方が良いだろう。――何か違うような気がするが、ほれ「ヒルズ」ってくらいだし。なんか歩きまわっているうちに色々吸い取られそうなネーミングじゃ。
 しかし日頃あくせく歩き回ったりしないやんごとないマダムやお嬢はどうするのかなあ。駐車場から目的の店まで案内させて、買い物が済んだら店員に駐車場まで運ばせるのだろうか。……すごく広いんですけど。(いや、そもやんごとない人々は街中でお買い物などしないのか?)
 この夜は折から小雨模様だったが、テレビ朝日前のステージではオープニングイベントでSecret Gardenのライブをやっていた。一応屋根があるとはいえ風もあったので、出演者も観客も結構濡れたと思しい。ミュージシャンも大変なのね。
 愉しく見て回れる街並みだが、何をするでもなく足が向く地域じゃあないような。どの店も美しく目新しく飾っているので、ぶらっとお買い物の街、というよりは、学園祭とかコンベンションブースの豪華版、みたいな感じ。
 まあまだできたばかりだし、緑地スペースやベンチなども用意はされてるようだし。街がこなれるまでには数年から十数年の年月かかると思うので、今後の馴染み具合に期待。

 それはそうと、TVコマーシャルや中吊りで「六本人、生まれる」と言ってるのを聞くと、「何が六本あるのだ!?」と気になってしまう私である。
 六本……「六本」という数字が特異なもの……指、かな? それは豊臣秀吉かハンニバル・レクター博士か。(「羊たちの沈黙」「ハンニバル」の間で一本切除してるようですが)まあそうだとすると、確率は低いながらそんなに驚くべき事ではないんだが。

2003年4月20日
余計な日常
 荷物を片付けていたら、何年か前に身内に貰ったきり開けたことがないバッグが出てきた。A4サイズも入るみたいだし、丁度通勤バッグがへたって来てたので使うことにした。
 どっかで見たようなロゴだな、とは思っていたが、実は某伊ブランドであった。(ごめんねとーちゃんかーちゃん)
 それでも結局は普段使いだよなと思う私。
 猫に小判、豚に真珠ってこういうこと?
 そういやあ何年か前、やはり身内の土産に某ブランドの大きめの革のバッグを貰い、通勤用に使っていたことがあったのだが。一年も経たないうちに持ち手が取れてしまった。(ブランドの名誉のために言うと、荒い使い方のためストラップの縫い目がすり切れたと思しい)それでもしばらくは自力で補修して使っていたのだが、ほどなく猫に爪痕をつけられた上、粗相までされたため、やむを得ず捨てた。
 価値を知らないわけではない……と、思う。買えばいくらぐらいか、という見当くらいは。だから捨てる時も逡巡はしたのだが。
 でも結局の所、ブランド自体には全く誘惑されないのだった。「好きなブランドの品ってだけで嬉しいよね!」という方々が聞いたら号泣するかもしらんが。
 いや鞄屋さんとか服屋さんとか靴屋さんとか見るのは愉しいですよ。あれはあれで眼福。でも自分で身につけたいとかいう吸引力はないもので。
 爪痕付けられても粗相されても、それでも猫の方がいい。

2003年4月18日
余計なもの思い
 サントリーの燃焼系アミノ式のCMソングが聞こえるたびに、あの歌詞を「燃焼券、燃焼券、萩の月」と聞いてしまうのは私だけか? でも「燃焼券」て何。あるいは「年証券」とか?;

2003年4月15日
 「獣人」感想アップ。

2003年4月12日
余計な日常
 友人が家に猫見物に来た。
 しかし人見知りなうちの猫どもは警戒しまくって激しく逃げ回り、あんまり猫見物にならない。
 どうしようかと思っていたら、若猫どもがベッド下の衣装ケースとの狭い隙間に入り込んで固まっている。顔の方から近付くと、びくびくっ、と後ずさりしてしまうのだが、後ろから近付くと固まったままで、触り放題であった。
 そこで友人には三毛お嬢猫の尻尾や尻や太股を撫でくり回していただいて、多少の埋め合わせとしたのだった。
 それはそうとこのお嬢猫、最近ドアノブ(うちのはレバー式)を回してドアを開けることを憶えたらしい。留守中に和室に入りこんで襖や畳で爪研がれてはたまらんので、ドア枠に木ねじを打ちこみ、ノブとの間に針金を渡して固定するようにした。簡易閂である。
 それでもお嬢猫はドアに向かって立ち上がり、爪のかからない板をしきりと前足で擦っている。ちょっと不憫だが、ここで言うことを聞いたら後が大変なのである。

 その後友人と共通の友人宅へ移動し、数人で夕食をご馳走になった。
 お料理はどれも大変美味しく、集まりはとても愉しかったのだが、飲み物のために紙コップを渡された途端、ネットで見かけたばかりの「片栗粉X」を思い出して話題にしてしまうのは我ながらどうかと思う。"片栗粉X"について知りたい方はGoogle等のネット検索でお調べ下さい。割と簡単に見つかりますから、ええ。

2003年4月7日
 横溝正史生誕百年祭ページに出版情報を追加。英訳が出るそうです。やはり最もメジャーな作品からか……

2003年4月5日
余計な日常
 思い立って、嵐の中を桜木町はパシフィコ横浜で開催のROBODEX2003へ。雨だからまだしも混み合わないで済むだろうと踏んだのだ。
 今年は特に鉄腕アトムの誕生日を控えているということもあってイベントが盛り上がっているようだ。(テレビ放映もはじまるしね)
 でも展示品を見ていると、ヒトの側もロボットに何をさせるか、どういう物が求められるか、分からなくて手探りしている段階のような。「生活の中にロボットを」というのは技術的には遠からず実現可能なレベルに来ているようだが、技術をどう組み合わせて何を作るかが分からなくて、逡巡しているというか。
 個人的にはASIMOよりも茶運び人形の方がよっぽど親しみやすく人間的に感じるんだけど、これは何故でしょうね。AIBOなんかだとは、あれはあれで別の親しみが湧くのだが。ヒト型じゃないからかな? 新しい別のモノとして認識できるから。あるいは、特に何かの役に立つことを目的としてないからか。
 別に百万馬力じゃなくても驚異的な演算能力を誇らなくても、彼等は彼等で傍にいればいいんじゃないかな、とりあえず――などと思って会場を歩いていたら。新作アトムのワンシーンらしい映像で、アトムが「教えてください。僕は何のために――」と思い詰めた顔で訊いているのを見て、無性に哀しくなってしまった。
 いいんだよ何の役にも立たなくても。人間だって何の役に立つかなんてわからないんだから。(いやまあ会社とかのシステムに於いてはまずかったりしますけど)ドラえもんだって野比家に居候しているんだから。
 なんてことを考えて、帰宅してから保留中だったこのDVDを発注したのだった。

2003年4月3日
 2月の更新履歴を切り出し。

余計な日常
 祝ADSL開通。当初、指定通りのつなぎ方の筈なのにどうもうまく接続できないと思っていたら、どうやら使っていた電話線コードが古くて断線してたらしい。ハイテクに嫌われたかと思ったら、なんてローテクな原因。世の中こんなもんだろうか。
 ま、開通したからいいのだ。とりあえず早いし。動画も音源もこれでとっとと落とせる。でもサイトの構成を極力軽くしておく方針は変わらないけどね。

2003年4月1日
余計な日常
 四月になりました。桜も咲いて良い季節でございます。

 陽気とは関係ないはずだけど、新しいナマキズのご報告。
 自転車でこけたんである。スロープになってる歩道に乗り上げようとして、スピードを落としたところバランスを崩し、止まり損ねてどべっと両膝をついたのだった。
 だから幸い負傷としてはそんなに酷くない。倒れたところが割と平らなアスファルトだったし、さらけてないから傷も少ない。流血は片方の膝の下の二箇所のみ。ただし、血は止まったと思いそのままにしておいた傷口から、後から出血して服の裏地についていたのがちょっと困る。それと傍目には実際より酷く見えるらしいのがなんとも。血は止まったからいい、とは言っても赤黒い塊になってるし。
 いや見た目ほど痛くないんですよ――と、見ず知らずの方にいちいち言って歩く訳にもいかないので、極力傷口を抑え人目につかないよう歩いたのだった。帰宅してから確認してみると、反対の膝にも紫色の絞り染めみたいに内出血の斑模様が出来ていた。
 しかし先月の「箪笥の角に足の指四本分」といい、私はやっぱりナマキズ多いかもしれん。でも、全部不慮の事故なんだけどなあ。ほんとに。自傷行為とかじゃなくって。(自傷で足の指に血豆作ったり膝小僧に打ち身と擦り傷作ったりしたら、それはそれで相当愉快な人間じゃないかな)

 あ、あるいは。そういう間抜けなナマキズのことを、わざわざなんでネットに公開するよ、と思われるかもしれませんが。
 何故かってそりゃ。好きだからじゃないかな。
 いや、傷を作るのは別に好きじゃないし、動くのに不自由なのは嫌なもんですが。できちゃったもんはできるだけ愉しもうと思ってるもので。
 流血してしまったら、「うわあい非日常なことが起こったぞ」と、つぶさに観察してしまうのは私だけではないはずだ。きっと。多分。おそらく。――――違う?;

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